マイレージプログラムの2008年度改定

ANAマイレージクラブJALマイレージバンクとも2008年度のプログラム(2008/4/1〜)からかなりのリニューアルが実施されます。はたしてお得になるのか?損になるのか?リニューアルされるANAマイレージクラブ・JALマイレージバンクを検証してみます。

大きな改訂のポイントは以下の3点です。

  1. マイルの有効期限の変更
  2. 特典交換への条件変更
  3. プレミアムメンバー基準・制度の変更

まず、マイルの有効期限の変更ですが、従来はマイルの有効期限が利用した年の翌々年度の年末まででした。マイルを獲得した日時にかかわらず、翌々年度の年末で一斉に期限切れです。なので有効期限は最大で36ヶ月でした(25か月〜36ヶ月)。
これが、マイルを獲得した月から36ヶ月後の月末までに変更されます。それほど大きな変更ではありませんが、有効期限が延長されるのは嬉しいサービスです。

また、プレミアムメンバーとはJALもANAも年間搭乗回数の多い顧客や年間搭乗距離の長い顧客にラウンジの提供やボーナスマイル、優先空席待ち等で優遇しています。そのプレミアムメンバーへの到達基準等が変更になります。搭乗回数の多い方や搭乗距離の長い方には重要な規約変更です。

サル的(多分、多くの方にとっても)には、最も重要で大きな規約変更は特典交換への条件変更です!

特典交換への条件変更

サルが最も大きな変更点と考えているのが、特典航空券と交換するのに必要なマイル数の変更です。
お得な変更か?損な変更か?というと微妙なとこです・・・
ある人にはお得になるだろうし、ある人には損になるだろうしって感じです。メリットを感じる人の方が多いかな?っとは思いますが!?

2007年度プログラムまではJALでもANAでも特典航空券に必要なマイル数・利用条件等は、ほぼ一律です。
国内線2区間の特典航空券との交換には区間距離にかかわらず、15,000マイルとの交換だし、若干制限日は異なっていますが、特典を利用できない利用制限期間がJAL、ANAとも指定されています。

これが2008年度プログラムでは、特色を打ち出してきており、全く横一線ではなくなっています。
マイルの貯めやすさと同時にマイルの利用しやすさもマイレージプログラム選択基準にするべきになってきました!

一律2区間15,000マイルだったのが、国内線の中でも区間距離に応じた3つの路線グループに振り分けられ、それぞれのグループで交換に必要なマイル数が異なります。
3つのグループに分けるのはJALもANAも共通ですが、特典航空券に交換する必要マイル数はANAとJALで若干異なります。

特典航空券との交換に必要なマイル数
  ANA必要マイル数 JAL必要マイル数
近距離区間グループ 12,000マイル 12,000マイル
標準区間グループ 15,000マイル 15,000マイル
遠距離区間グループ 18,000マイル 20,000マイル

これだけで見ると、ANAのほうが遠距離区間グループで有利に見えますが、下記のグループ分けを見てもらうと、ANAでは東京-沖縄、名古屋-沖縄の路線が遠距離区間グループに属して18,000マイル必要なのに対し、JALでは2路線とも標準区間グループで15,000マイルで済みます。

ANAでは遠距離区間グループに属している路線(上記以外で札幌-福岡、札幌-鹿児島)が、JALでは全て標準区間グループです。JALの遠距離区間グループはANAでは現在の路線設定がありません(今後設定されるかもしれませんが)。

必要マイル数の面では総合的にJALに軍配が上がったとサルはジャッジします!?

ANAの区間グループ
近距離区間グループ
東京 大島、三宅島、富山、仙台、八丈島、名古屋、能登、小松、庄内、秋田、大阪
大阪 高知、松山、萩・石見、大分、福岡、熊本、宮崎
名古屋 徳島、米子、松山、新潟、福島
札幌 函館、釧路、女満別、利尻、稚内、根室中標津
仙台 函館、小松
福岡 対馬、五島福江
沖縄 宮古、石垣
標準区間グループ
東京 札幌、福岡、女満別、旭川、根室中標津、稚内、釧路、オホーツク紋別、函館、大館能代、岡山、広島、山口宇部、鳥取、米子、萩・石見、高松、松山、高知、北九州、佐賀、大分、熊本、長崎、宮崎、鹿児島
大阪 札幌、福岡、女満別、函館、大館能代、仙台、福島、新潟、佐賀、大分、熊本、宮崎、鹿児島
名古屋 札幌、福岡、女満別、旭川、函館、秋田、仙台、大分、熊本、長崎、宮崎、鹿児島
札幌 仙台、福島、新潟、富山、小松、岡山、広島、
仙台 福岡、小松、広島、沖縄、
福岡 新潟、小松、沖縄、
沖縄 新潟、広島、高松、熊本、長崎、宮崎、鹿児島
遠距離区間グループ
東京 沖縄
名古屋 沖縄
札幌 福岡、鹿児島
JALの区間グループ
近距離区間グループ
東京 大阪、秋田、山形、新潟、小松、名古屋
大阪 福岡、信州まつもと、コウノトリ但馬、隠岐、出雲、松山、大分、熊本、宮崎
名古屋 新潟、高知、松山
札幌 女満別 釧路 函館 青森 秋田 いわて花巻
福岡 出雲、徳島、高知、松山、宮崎、鹿児島
沖縄 久米島、宮古、石垣
函館 女満別、旭川、奥尻、釧路、仙台
出雲 隠岐
宮崎 広島西
鹿児島 岡山、広島西、高松、松山、種子島、屋久島、喜界島、奄美大島、徳之島
奄美大島 喜界島、徳之島、沖永良部
与論 沖永良部
宮古 石垣
石垣 与那国
標準区間グループ
東京 札幌、福岡、沖縄、女満別、旭川、釧路、とかち帯広、函館、青森、三沢、南紀白浜、岡山、出雲、広島、山口宇部、徳島、高松、高知、松山、北九州、大分、長崎、熊本、宮崎、鹿児島、奄美大島
大阪 札幌、沖縄、女満別、旭川、釧路、とかち帯広、函館、青森、三沢、秋田、いわて花巻、山形、仙台、福島、新潟、長崎、鹿児島、種子島、奄美大島
名古屋 札幌、釧路、とかち帯広、青森、秋田、いわて花巻、山形、仙台、福岡、長崎、熊本、鹿児島、沖縄
札幌 名古屋、福岡、沖縄、山形、仙台、信州まつもと、広島、出雲、徳島
仙台 沖縄
福岡 沖縄、仙台、信州まつもと
沖縄 いわて花巻、福島、小松、岡山、高知、松山、北九州、鹿児島、与那国
鹿児島 沖永良部、与論
遠距離区間グループ
東京 久米島、宮古、石垣
大阪 宮古、石垣

もう一つ、2007年度マイレージプログラムまで設定されていた特典を利用することができない利用制限期間がJALでもANAでもなくなります。お盆だろうが、正月だろうが、ゴールデンウイークであろうがいつでも貯めたマイルを利用して特典航空券をGETできるようになります。

しかし、この面でJALとANAは全く違う戦略をとってきました!

ANAでは1年をローシーズン(閑散期)、レギュラーシーズン(通常期)、ハイシーズン(繁忙期)の3つのシーズンに分類し、必要となるマイル数が異なります。
前述した必要マイル数はレギュラーシーズンでの必要マイル数で、ローシーズンでは必要マイル数が減りますし、ハイシーズンには必要マイル数が増えます。

  ローシーズン(閑散期) レギュラーシーズン(通常期) ハイシーズン(繁忙期)
近距離区間グループ 11,000マイル 12,000マイル 15,000マイル
標準区間グループ 12,000マイル 15,000マイル 18,000マイル
遠距離区間グループ 14,000マイル 18,000マイル 21,000マイル

一方、JALでは年間を通していつでも同額の必要マイル数(近距離12,000マイル、標準15,000マイル、遠距離20,000マイル)です。

どちらが有利かは個々によって異なるかと思いますが、沖縄フリークの方にはJALが圧倒的に有利になりました。ANAではゴールデンウイークやお盆等のハイシーズンに東京や名古屋から沖縄に行くには21,000マイルが必要ですが、JALでは15,000マイルですみます。沖縄からJTA/RACの離島路線に乗り継ぐ場合は2区間5000マイルの追加で利用可能です。

しかも、JALマイレージバンク2008ではキャンペーン期間として、2008/4/1〜2008/6/30の期間は近距離区間グループと標準区間グループの必要マイル数を11,000マイルに、2008/12/1〜2009/2/29の期間では近距離区間グループの必要マイル数10,000マイル、標準区間グループの必要マイル数を12,000マイルにするキャンペーンを実施します。

個々により評価は分かれると思いますが、う〜ん、こっちの面でもサル的にはJALのプログラムを評価します。やっぱサラリーマンなので、旅行はどうしてもハイシーズンになってしまうので・・・

業績面ではANAに水をあけられた感があるJALですが、マイレージプログラムでは横一線を廃止してきました。JALの逆襲の開始なのでしょうか?

ANAカードの改定

2008年度は直接のマイレージプログラムの改定だけでなく、クレジットカードでANAマイルを貯めている方にとって、衝撃的なポイントプログラムの改定があります。

ANAのマイルを貯めている方にとって三井住友ANAカードのマイペイす・リボ登録は大きな武器です。最もマイルの貯め易いクレジットカードといっても過言ではないでしょう。

リボ払い登録するわけですが、三井住友カードのWeb上で一括で支払う手続きをするだけで、金利・手数料なしの実質1回払いで支払うことができます。それでいてポイント倍の特典はそのままなのです。すなわち、100円で2マイル(2ポイント)を貯めることができるのです。

これが、2008年6月10日請求分(5月15日締め分)より、ポイント2倍付与(100円で2ポイント)が廃止されます。通常のポイント分(100円で1マイル)しか貰えなくなるのです。これは痛い・・・サルも三井住友ANAがメインカードだったので、ショック大です!?

さらに・・・
ポイント交換レートが2コースになり、「5マイルコース」では、移行手数料が無料の代わりに1ポイント5マイルの移行レートです(100円で0.5マイル)。10マイルコースでは従来通り1ポイント10マイル(100円で1マイル)ですが、移行手数料が6,300円に値上がりです(従来は2,100円)・・・今年は「カードご利用代金Web明細書サービス」登録することでキャッシュバックされますが、翌年度以降のことを考えると魅力は半減です。
三井住友カード発行以外のANAカード(JCB/ソニーファイナンス)では従来通りのようです(現在のところ・・・)

従来はマイルの貯め易い順に
三井住友ANAカード>JCB ANAカード>JALカード、その他のANAカード
だったのですが、今後は
JCB ANAカード>JALカード、その他のANAカードになってしまいます。

しかも・・・
ANAマイレージとEdyはもともと親和性の高いプログラム同士だったのですが、JCB ANAは12月にEdyチャージのポイント付与を廃止、、三井住友ANAも2008年5月10日請求分(4月15日締め分)よりポイント付与廃止です。ついでにモバイルSuicaのチャージ分までポイント付与廃止です。。さすがにEdyを運営するビットワレットの親会社であるソニーファイナンス発行のANA eLIOカードではポイント付与が続くとは思いますが・・・

どうやらサルは4月をもって三井住友ANAとはサヨナラすることになりそうです・・・

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